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ログハウスの「セトリング(settling)」進行状況 [ 4_01 セトリング(settling)]

最近、作業小屋の建築に関する記事が多いですが、今回は、ログハウス本体のセトリング(settling)の進行状況についてご紹介します。

以前の記事にも書きましたが、セトリング(settling)とは、ログハウスの壁が、ログとログの重ね部分の食い込みや乾燥によるログ自体の収縮と自重によって下がる現象(30~40mm)で、建築後、1~2年で落ち着くというものです。2009年11月ににアップした「セトリングは、既に始まっている!」の記事では、2ヶ月後のsettling量についてご報告しました。

http://loghouse-self-masa.blog.so-net.ne.jp/2010-01-11

その後も、7.5ヶ月後、1年後でsettlingの変化を計測してきましたので、参考までにご紹介するものです。

■ セトリング(settling)量の計測結果
今回のログハウスでは、各通りの交点(ノッチ部分)の近くに計8ヶ所の通りボルトが設けられており、このボルトでsettlingにより下がってきた壁が緩まないように定期的に締め付け作業を行っています。

その締め付けの際に、ナットとログ材との隙間を計測して、その値をsettling量としています。その計測結果をまとめたのが下の表になります。
settling20101122-1.jpg

そして、各計測時期におけるsettling累積値をグラフにしたのが、下図となります。
settling20101122-3.jpg

■ settlingを計測して分かったこと
・通しボルトの締め付けを開始してから、ほぼ1年を経過しましたが、settlingの進行も大分収まってきたように思われます。
・settlingは、位置によって多少ばらつきが発生しています。特に、南側の壁(D-①、D-②)のsettling量が大きくなっています。これは素人考えですが、南面は、陽が当たる時間が長いので、ログの乾燥・収縮の進行が早くなっているのではないかと思われます。

今のところsettlingの進行による不具合(ログがうまく下に下がらず、ログ間に隙間が発生するなど)はまだ発見されていませんが、今後も、settlingが落ち着くまで、継続してsettling量の変化を計測し、またその状況をご紹介したいと思います。
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