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「ヤーンボール」の製作 [ 5_25 「ヤーンボール」の製作]

今月に入って雨が多く、なかなか外の作業が進みません。その合間を縫って、木工で小物を製作しましたので、ご紹介します。

今回は、編み物をする際に使う「ヤーンボール」というもので、編み物をする際に毛糸の玉を入れておいて、毛糸の玉があちこち行くのを防いでくれる入れ物のことです。ネットで調べると陶器製・木製(切削加工)やプラスティック製など色々な素材で作られています。

この「ヤーンボール」を製作するきっかけは、妻が編み物をやるのですが、編んでいる途中に毛糸の玉が動くので、「持っていて」と言われたのがきっかけです。
それならきっと毛糸の入れ物がきっとあるはずだとネットを検索すると、陶器の「ヤーンボール」を発見したのです(実は、「ヤーンボール」という名称は、私も今回初めて知りました)。自分で作るとなると、やはり木製ということになるので、下図のような板材を使った八角形の「ヤーンボール計画図」を作成し、製作に取りかかることにしました。

【完成したヤーンボール
まずは、私が製作した木製の「ヤーンボール」完成写真です。実際に毛糸の玉を入れたところです。
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次に、購入した毛糸が筒状に巻かれたものは、木製の軸に通して、使用するようにしました。
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実際に使い勝手についての検証は、これからとなりますので、まだまだ改良すべきポイントが出てきそうです。

【ヤーンボール計画図】
この計画図は、作業開始前のもので、細かなところでは上の写真の完成品とは違っているかと思います。やはり、実際に作り始めてみると、改良点や新しいアイデアも湧いてくるので、都度設計変更しています。
使用する材料は、ホームセンターで容易に手の入る幅60㎜x長さ900㎜x厚さ9㎜の檜材(1枚)と、厚み3㎜のシナベニアの端材です。
ヤーンボール長ケ穴タイプ_k1.jpg


【材料の加工】
まず、側板の加工。檜板材を長さ90㎜のものを8枚カットし、その後の加工は、トリマーテーブルを使います。最近、トリマー加工で発生する切りくずを吸引するために、新たに購入した集じん機のダクトをつないで、加工開始。
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きれいな正八角形にするには、側板の寸法を同じ幅でカットしなくてはなりません。0.1㎜単位で同じ幅になるよう8枚を仕上げます。
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次に、正八角形にするために側板の両方の端面を22.5°にカットします。22.5°にカットできるビットに替えてカットします。
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【側板の仮組み】
8枚の加工が終わりましたので、取りあえず仮組みして、正しく八角形になるか確認です。養生テープで仮止めすると容易に組み立てできます。
DSCF0466.jpg

端面のカットも正しく加工できているようで、コーナーがきれいに密着しています。
DSCF0468.jpg


【底板の加工と仮組み】
底板は、3㎜のシナベニヤ板を使いますので鋸で、8角形に加工します。8枚の側板には、底板をはめ込む溝をトリマーで加工します。
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再度、側板を仮組みして、底板の溝が正しく加工されているか確認。底板も加工が終わりました。
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次に、側板に底板を取り付け、問題ないか確認しました。概ね問題なさそうです。
DSCF0473.jpg

DSCF0474.jpg


【毛糸を引き出すガイドの加工】
側板および、底板の仮組みで問題ないことが確認できたので、側板の一枚に、毛糸を通す溝を加工します。まずは、ドリルでΦ15㎜の穴を開けます。2個の小さな穴は、デザイン的なバランスで開けただけです。計画図では、毛糸引き出し穴から、直線でカットする予定でしたが、フリーハンドで描いたラインにすることにしました。この方が柔らかい感じで良いかなと考えました。
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いよいよΦ15㎜の穴から鉛筆で描いたフリーハンドのラインに沿って、糸鋸でカットします。
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このような感じで無事、カットできました。
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【最終組立(接着剤で固定)】
いよいよ、最終の組立作業です。最終的には、ニスを塗装する予定ですので、組み立て作業の前に、側板・底板にサンドペーバーをかけて表面をきれいにします。
次に最終組立開始です。
まずは、8枚の側板の表側を上にして一直線に並べ、養生テープで仮止めします。
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次に、側板の接合部および、底板をはめ込む溝に木工ボンドを塗り、組み立てていきます。底板を巻き込むように、巻き寿司を巻くようにして、側板に底板をはめ込みながら組み上げていきます。
DSCF0482.jpg

くみ終わったら、8枚の側板がズレていないか確認した上で、養生テープの他に紐でもしっかり結んで接着がズレないように固定して接着剤が固まるのを待ちます。
DSCF0483.jpg

接着剤が乾燥したのを確認して、養生テープ、紐を外して組み立て完了です。
DSCF0486.jpg


【組み立て後の塗装・・・完成】
塗装は、使いやすく、ムラの出来にくい「ジェルカラーニス(クリア)」(アサヒペン)で2回塗りを行いました。仕上がりは、こんな感じです。ついに、ヤーンボールの完成です。
DSCF0490.jpg

DSCF0491.jpg


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