額装マット用の額縁の製作 [ 5_22 額縁の製作]
額縁の製作に関しては、過去に2回ほど記事をアップしてきました。
今回は3年ぶりとなる、久しぶりの額縁製作です。
【今回の製作のポイント】
① 水彩画用の額縁(F0サイズ)で、初めて”額装マット”を使用した額の製作
② 額縁のコーナーを正確に45°カットするため、電動スライド丸鋸で使用できる治具の製作
【今回の額装マット用額縁製作の背景】
高校の同期会で友人と会った際に、水彩画を趣味にしていることを知り、私自身が水彩画を始めるきっかけになりました(ただし、最近はあまり描けてませんが・・)。友人がよく使用しているF0サイズ(180mmx140mm)の用紙を使用していることを知り、F0サイズの原画を入れる額縁をプレゼントすることになっていました。しかしコロナ感染でその後の同期会も中止となり、4年ぶりに開催される同期会に間に合わせようと今回製作したものです。
【額縁の仕様】
・額の大きさは、250㎜x250mm の正方形(額縁を正方形にしたのは、額装マットを回転することで、横の絵でも縦の絵でも簡単に飾ることができるようにするためです)
・F0サイズ(180mmx140mm)用に2mm厚の額装マットの窓抜き加工をする(窓抜きサイズは、170mmx130mm)
・使用する額縁のフレームは、市販の18mm角の桧材を使用。アクリル板(2mm厚)、マット紙(2mm厚)、厚紙のスペーサー(2mm厚)、裏板(MDF材2.5㎜厚)の構成
過去の額縁製作の記事で、加工手順等は同じになりますので、今回は上記に示したポイントを中心にご紹介します。
【① 額縁フレームの製作】
・額縁の45度カット用治具の製作
<これまで使用していたテーブルソー用の45度カット治具>
テーブルソーですので、ノコ刃は固定。治具をノコ刃に直角にスライドしてカットします。この方法は、治具をスライドするためどうしてもガタがあって精度よくカットすることは難しいといえます。
<新たに製作した電動スライド丸ノコ用45度カット治具>
一方、今回製作した治具は、スライド丸ノコを使いますので、治具をボルトで台に固定でき、ノコ刃の方がスライドするため精度よくカットできるというメリットあります。この方法は、ネットで紹介されていたので、早速自作した次第です。
丸のこの台座の穴を利用して治具をボルトで固定しています。
・カットした材料を組み立て
精度よくカットできた材料に接着剤をつけて組み立て。
きれいにカットできたので、隙間もないですね。コーナーの仕上がりもばっちりです。
・コーナー部の補強
フレーム角には、電動トリマーを使ってチギリ加工を行い、補強のためのリブ(3㎜のオーク材)を差し込んで接着します。
接着剤が乾いたら、出ているチギリを額の面に沿ってカットして完成。
・塗装作業
以上で組み立てが終了しましたので、次は、塗装です。
2個製作したので、一つは木目を生かしてクリア塗装。もう一つは若草色に塗装しました。
クリア塗装のフレームは、内側に角を斜めに落として変化をつけてみました。
若草色に塗装をしたものは、角材のままです。
・フレームの完成
以上の工程で、額縁のフレームの加工はすべて終了です。
【② 額装マットの窓抜き加工】
額装マットの窓抜き加工は、初めての経験する作業です。工具としては、OLFAの「簡単マットカッター45度」というもので、定規も付属しています。
F0サイズ(180mmx140mm)用の穴のサイズは、周囲を5㎜小さく加工するため穴のサイズは170mmx130mmとなります。
額装マットの加工は、裏側からこの工具の刃を当ててカットしていきます。刃先が下に出っ張りますので、段ボールなどのやわらかいものを下敷きにしてカットするようにと書かれていましたが、段ボールでも刃先がつっかるため、結構やりづらかったです。次回やるときには、発泡スチロールの板材を下敷きにするとやりやすいかなと感じました。
カットを終えた額装マット。特にコーナー部が難しかったです。
【③ 裏側の金具取付】
裏側から金具を取り付けて、全ての作業がが終了し、完成です。
【④ 全ての作業終了】
【友人から届いた絵を収めた額縁】
完成後、友人に届けましたが、大変喜んでくれてうれしく思っています。
早速、ご自分の絵を入れた写真を送っていただきました。額の雰囲気にマッチした素敵な絵ですね。さすがです・・・
久しぶりの額作り、楽しい集中できた時間でした。
今回は3年ぶりとなる、久しぶりの額縁製作です。
【今回の製作のポイント】
① 水彩画用の額縁(F0サイズ)で、初めて”額装マット”を使用した額の製作
② 額縁のコーナーを正確に45°カットするため、電動スライド丸鋸で使用できる治具の製作
【今回の額装マット用額縁製作の背景】
高校の同期会で友人と会った際に、水彩画を趣味にしていることを知り、私自身が水彩画を始めるきっかけになりました(ただし、最近はあまり描けてませんが・・)。友人がよく使用しているF0サイズ(180mmx140mm)の用紙を使用していることを知り、F0サイズの原画を入れる額縁をプレゼントすることになっていました。しかしコロナ感染でその後の同期会も中止となり、4年ぶりに開催される同期会に間に合わせようと今回製作したものです。
【額縁の仕様】
・額の大きさは、250㎜x250mm の正方形(額縁を正方形にしたのは、額装マットを回転することで、横の絵でも縦の絵でも簡単に飾ることができるようにするためです)
・F0サイズ(180mmx140mm)用に2mm厚の額装マットの窓抜き加工をする(窓抜きサイズは、170mmx130mm)
・使用する額縁のフレームは、市販の18mm角の桧材を使用。アクリル板(2mm厚)、マット紙(2mm厚)、厚紙のスペーサー(2mm厚)、裏板(MDF材2.5㎜厚)の構成
過去の額縁製作の記事で、加工手順等は同じになりますので、今回は上記に示したポイントを中心にご紹介します。
【① 額縁フレームの製作】
・額縁の45度カット用治具の製作
<これまで使用していたテーブルソー用の45度カット治具>
テーブルソーですので、ノコ刃は固定。治具をノコ刃に直角にスライドしてカットします。この方法は、治具をスライドするためどうしてもガタがあって精度よくカットすることは難しいといえます。
<新たに製作した電動スライド丸ノコ用45度カット治具>
一方、今回製作した治具は、スライド丸ノコを使いますので、治具をボルトで台に固定でき、ノコ刃の方がスライドするため精度よくカットできるというメリットあります。この方法は、ネットで紹介されていたので、早速自作した次第です。
丸のこの台座の穴を利用して治具をボルトで固定しています。
・カットした材料を組み立て
精度よくカットできた材料に接着剤をつけて組み立て。
きれいにカットできたので、隙間もないですね。コーナーの仕上がりもばっちりです。
・コーナー部の補強
フレーム角には、電動トリマーを使ってチギリ加工を行い、補強のためのリブ(3㎜のオーク材)を差し込んで接着します。
接着剤が乾いたら、出ているチギリを額の面に沿ってカットして完成。
・塗装作業
以上で組み立てが終了しましたので、次は、塗装です。
2個製作したので、一つは木目を生かしてクリア塗装。もう一つは若草色に塗装しました。
クリア塗装のフレームは、内側に角を斜めに落として変化をつけてみました。
若草色に塗装をしたものは、角材のままです。
・フレームの完成
以上の工程で、額縁のフレームの加工はすべて終了です。
【② 額装マットの窓抜き加工】
額装マットの窓抜き加工は、初めての経験する作業です。工具としては、OLFAの「簡単マットカッター45度」というもので、定規も付属しています。
F0サイズ(180mmx140mm)用の穴のサイズは、周囲を5㎜小さく加工するため穴のサイズは170mmx130mmとなります。
額装マットの加工は、裏側からこの工具の刃を当ててカットしていきます。刃先が下に出っ張りますので、段ボールなどのやわらかいものを下敷きにしてカットするようにと書かれていましたが、段ボールでも刃先がつっかるため、結構やりづらかったです。次回やるときには、発泡スチロールの板材を下敷きにするとやりやすいかなと感じました。
カットを終えた額装マット。特にコーナー部が難しかったです。
【③ 裏側の金具取付】
裏側から金具を取り付けて、全ての作業がが終了し、完成です。
【④ 全ての作業終了】
【友人から届いた絵を収めた額縁】
完成後、友人に届けましたが、大変喜んでくれてうれしく思っています。
早速、ご自分の絵を入れた写真を送っていただきました。額の雰囲気にマッチした素敵な絵ですね。さすがです・・・
久しぶりの額作り、楽しい集中できた時間でした。
パッチワーク用の額縁製作 [ 5_22 額縁の製作]
久しぶりの額縁の製作です。今回は、額縁といっても写真や絵などの額縁ではなく、パッチワーク作品のための額縁です。
これは、旧友の奥様からのリクエストで製作したものです。パッチワーク用の額縁はネットでも販売されているそうなのですが、額縁の内側(窓)の寸法が24センチ角となると中々見つからないということで、今回製作することになりました。
基本構造は写真の額と変わらないのですが、パッチワークの額では写真の額のようになガラス板(あるいはアクリル板)は不要とのことでしたので、その点が異なるだけで同じ構造となります。
リクエストは、額縁1個だったのですが、折角作るのでフレームのデザインをかえて2種類作ってみることにしました。
【部品製作】
縁の断面形状のことなる2種類(縁の高さの高いものと低いもの)を加工。左側(縁の高さが高い。24㎜栂角材)の4本が一組、右(縁の高さが低い。30mmx15㎜の桧角材)の4本が一組です。断面の形状は、すべてトリマーで加工したものです。
断面形状を少し拡大。左側のフレームの外側は、大きくアールを取りました。右側のフレームは、少し面取りしただけになっています。フレームの内側は、どちらとも大きく45°で面取りしています。
【組み立て】
45°にカットした面をボンドで接着し、フレームの枠組みが完了です。
※注意すべきポイント:額縁の反り対策
組み立ての際に注意すべき点があります。これまでは、ポストカードサイズの額縁の製作が多かったのですが、今回は、額縁の内寸が24センチとかなり大きくなるため、接着の際にフレームにゆがみが出やすくなります。
下の写真は、ポストカード用の額縁を接着しているときの写真ですが、今回も同様にコーナークランプで四隅を締めて接着しました。しかし、額縁サイズが大きいため、コーナークランプで締めていくと、どうしても額縁が浮き上がって反ってしまい平面度が出なくなります。その際には額縁が浮き上がって反らないようにフレームの上から重しを乗せて浮き上がりを防ぐことが必要となります。今回は、コーナークランプをした状態で上から厚みのある板を一枚乗せて、額縁を挟み込むようにクランプで固定しました。
その様子を収めた写真はありませんが、コーナークランプを使用してボンドで接着する際には、額縁の反りが出ないようにすることがきれいに仕上げる重要なポイントになります。
【完成後の姿】
組み立てが終わったものに、クリアニスを塗って完成です。
額縁の内側の寸法は、どちらとも24センチに仕上がっています。
コーナーには、チギリ加工で、3ミリ厚のオーク材をはめ込んで接着しています。
・縁の高さが高い額
・縁の高さが低い額
額縁の裏側から見たところです。
左側は縁の高さが高いフレームで、溝が12㎜と深くなっているので、べニア板の周りに深さ調整用の板材を貼り付けました。
右側の縁の高さが低いフレームは、溝の深さが5㎜なので、ベニヤ板(3ミリ)一枚で押さえる形になっています。
出来上がった品物をお送りしたところ、問題なく使用できたということで、ほっとしております。
【パッチワーク作品のご紹介】
その後、額縁にパッチワークを収めた写真を送っていただきましたので、ご紹介します。渋くて素敵なパッチワークですね。
これは、旧友の奥様からのリクエストで製作したものです。パッチワーク用の額縁はネットでも販売されているそうなのですが、額縁の内側(窓)の寸法が24センチ角となると中々見つからないということで、今回製作することになりました。
基本構造は写真の額と変わらないのですが、パッチワークの額では写真の額のようになガラス板(あるいはアクリル板)は不要とのことでしたので、その点が異なるだけで同じ構造となります。
リクエストは、額縁1個だったのですが、折角作るのでフレームのデザインをかえて2種類作ってみることにしました。
【部品製作】
縁の断面形状のことなる2種類(縁の高さの高いものと低いもの)を加工。左側(縁の高さが高い。24㎜栂角材)の4本が一組、右(縁の高さが低い。30mmx15㎜の桧角材)の4本が一組です。断面の形状は、すべてトリマーで加工したものです。
断面形状を少し拡大。左側のフレームの外側は、大きくアールを取りました。右側のフレームは、少し面取りしただけになっています。フレームの内側は、どちらとも大きく45°で面取りしています。
【組み立て】
45°にカットした面をボンドで接着し、フレームの枠組みが完了です。
※注意すべきポイント:額縁の反り対策
組み立ての際に注意すべき点があります。これまでは、ポストカードサイズの額縁の製作が多かったのですが、今回は、額縁の内寸が24センチとかなり大きくなるため、接着の際にフレームにゆがみが出やすくなります。
下の写真は、ポストカード用の額縁を接着しているときの写真ですが、今回も同様にコーナークランプで四隅を締めて接着しました。しかし、額縁サイズが大きいため、コーナークランプで締めていくと、どうしても額縁が浮き上がって反ってしまい平面度が出なくなります。その際には額縁が浮き上がって反らないようにフレームの上から重しを乗せて浮き上がりを防ぐことが必要となります。今回は、コーナークランプをした状態で上から厚みのある板を一枚乗せて、額縁を挟み込むようにクランプで固定しました。
その様子を収めた写真はありませんが、コーナークランプを使用してボンドで接着する際には、額縁の反りが出ないようにすることがきれいに仕上げる重要なポイントになります。
【完成後の姿】
組み立てが終わったものに、クリアニスを塗って完成です。
額縁の内側の寸法は、どちらとも24センチに仕上がっています。
コーナーには、チギリ加工で、3ミリ厚のオーク材をはめ込んで接着しています。
・縁の高さが高い額
・縁の高さが低い額
額縁の裏側から見たところです。
左側は縁の高さが高いフレームで、溝が12㎜と深くなっているので、べニア板の周りに深さ調整用の板材を貼り付けました。
右側の縁の高さが低いフレームは、溝の深さが5㎜なので、ベニヤ板(3ミリ)一枚で押さえる形になっています。
出来上がった品物をお送りしたところ、問題なく使用できたということで、ほっとしております。
【パッチワーク作品のご紹介】
その後、額縁にパッチワークを収めた写真を送っていただきましたので、ご紹介します。渋くて素敵なパッチワークですね。
額縁の製作 (3) [ 5_22 額縁の製作]
額縁の制作、第三弾です。
額縁の大きさは、はがきサイズ用が中心です。特に、今回は、絵を描くのが好きな孫達にプレゼントしようと考えています。そこで、今回は、5個のフレームを同時に製作しました。
縁の長さを正確に切る方法
前回のご紹介記事で、フレームの長さを45°にカットして長さがばらつかないようにするには、何か治具が必要と感じていました。
下の写真のように、45°にカットする際には、治具にストッパーを取り付けて、加工する縁の長さにばらつきが大きくならないようにしました。簡単な方法ですが、結果は良好で、どの縁をつかってもきれいに組み立てることが出来るようになりました。
5個を同時に作るとこんな感じです。
額縁の裏側の作り
裏側からアクリル板(2㎜厚)と裏のカバープレート(MDF材、2.5㎜厚)をはめ込んでいます。
額の4辺に、止め家具の「トンボ」を取り付けています。また、写真の左側の辺には、額をつり下げるための「吊りカン」も取り付けています。
これまでは、壁につり下げることしか考えていなかったのですが、今回のように小さな額縁(フォトフレーム)は、棚に置くというニーズも多いかと思い、スタンド用の丸棒(Φ6のダボを利用)を取り付けました。この丸棒を短い辺の穴に取り付けると縦方向に置くことが出来ます。
ダボの長さは、実際に立ててみて長さを調整しました。
額縁を立てたところ。額縁の縁の断面形状をどう加工するか、外側の面取りをするかどうかで額縁の表情も随分変わってきます。素材は、18㎜の檜の角材などを使用。
実際に絵を入れてみました。
次は、もう少し大きい2Lサイズ用の額縁で、マット台紙(2㎜厚)に窓を開けるタイプの額縁を作ってみようと考えています。その際には、またご紹介します。
額縁の大きさは、はがきサイズ用が中心です。特に、今回は、絵を描くのが好きな孫達にプレゼントしようと考えています。そこで、今回は、5個のフレームを同時に製作しました。
縁の長さを正確に切る方法
前回のご紹介記事で、フレームの長さを45°にカットして長さがばらつかないようにするには、何か治具が必要と感じていました。
下の写真のように、45°にカットする際には、治具にストッパーを取り付けて、加工する縁の長さにばらつきが大きくならないようにしました。簡単な方法ですが、結果は良好で、どの縁をつかってもきれいに組み立てることが出来るようになりました。
5個を同時に作るとこんな感じです。
額縁の裏側の作り
裏側からアクリル板(2㎜厚)と裏のカバープレート(MDF材、2.5㎜厚)をはめ込んでいます。
額の4辺に、止め家具の「トンボ」を取り付けています。また、写真の左側の辺には、額をつり下げるための「吊りカン」も取り付けています。
これまでは、壁につり下げることしか考えていなかったのですが、今回のように小さな額縁(フォトフレーム)は、棚に置くというニーズも多いかと思い、スタンド用の丸棒(Φ6のダボを利用)を取り付けました。この丸棒を短い辺の穴に取り付けると縦方向に置くことが出来ます。
ダボの長さは、実際に立ててみて長さを調整しました。
額縁を立てたところ。額縁の縁の断面形状をどう加工するか、外側の面取りをするかどうかで額縁の表情も随分変わってきます。素材は、18㎜の檜の角材などを使用。
実際に絵を入れてみました。
次は、もう少し大きい2Lサイズ用の額縁で、マット台紙(2㎜厚)に窓を開けるタイプの額縁を作ってみようと考えています。その際には、またご紹介します。
額縁の製作 (2) [ 5_22 額縁の製作]
前回に続いて、2個目の額縁を作りました。今回は、額縁の断面形状を多少手の込んだものでチャレンジです。簡単ですが、製作状況のご紹介です。額の大きさは、はがきサイズ用です。
① 断面形状の加工
18ミリx18ミリの檜材を、トリマーで下の写真のような断面形状に加工し、所定の長さにカット。
② 縁の組み立て
ベルトタイプのコーナークランプを使って組み立てです。コーナーをしっかり固定できるので、きれいに組む上がります。
③ 仕上がり状況
表面。
裏面。
④ 塗 装
今回は、もえぎ色で着色してみました。
孫が書いてくれた「ヒヨドリ」の絵を飾ってみました。
これまでの2回の額縁作りで、カット面を45°にカットすることに加えて、額の向かい合う2辺の縁の長さを同じに加工できるどうかがとても重要であることに気がつきました。
次回の製作の際には、向かい合う縁を45°にカットする際に同じ長さに切れるような簡単な治具を考えてみたいと思っています。
① 断面形状の加工
18ミリx18ミリの檜材を、トリマーで下の写真のような断面形状に加工し、所定の長さにカット。
② 縁の組み立て
ベルトタイプのコーナークランプを使って組み立てです。コーナーをしっかり固定できるので、きれいに組む上がります。
③ 仕上がり状況
表面。
裏面。
④ 塗 装
今回は、もえぎ色で着色してみました。
孫が書いてくれた「ヒヨドリ」の絵を飾ってみました。
これまでの2回の額縁作りで、カット面を45°にカットすることに加えて、額の向かい合う2辺の縁の長さを同じに加工できるどうかがとても重要であることに気がつきました。
次回の製作の際には、向かい合う縁を45°にカットする際に同じ長さに切れるような簡単な治具を考えてみたいと思っています。
初めての額縁作り (1) [ 5_22 額縁の製作]
久しぶりに、DIYに関する情報のアップです。
昨年から自己流で水彩画を始めたのですが、気に入った作品ができるとやはり額に入れたいという欲求が出てきます。市販品を買うことで済ませることもできますが、ログハウスの横にある作業小屋がありますので、額を作ってみたくなりました。
そこで、額を付くのに必要な知識をネットで調べてみたところ、自分でもできそうな気がしてきましたので、早速、準備に取りかかりました。
【治具(JIG)の製作】
まずは、額縁製作に取りかかる前に、2つの治具を製作すことにしました。
一つは、額縁のコーナー部を正確に45°にカットするための治具、もう一つは、額縁を組み立てた後に、額縁のコーナー部に強度を増すために行うチギリ加工のための治具です。
①テーブルソーで45°にカットする治具の製作
45°に傾けたガイド用の角材をハの字に取り付けます。
裏面には、テーブルソーの上面にある2本の溝を利用して平行にスライドするようガイドを2本取り付けています。
これが全体の状況です。上部角面に三角形の黒いものがありますが、これは、治具の前後の重量バランスが悪いので、錘として厚いゴム板を取り付けました。
実際に加工する際には、加工物を右側の斜面に押しつけて左側を45°面をカットし、次に、右側の45°面は、左側の斜面に押しつけてカットします。これを繰り返すことによって4辺を組み上げたときに正確に直角に組み付けることができます。
②チギリ加工をするための治具の製作
チギリ加工とは、額のコーナー部に接着強度を増すために、溝を掘って薄板をはめ込み接着する加工方法のことを言います。チギリ加工は、トリマーと専用テーブルを使って、チギリ加工の位置決めをする治具をベニヤ板と角材を使用して作ります。
【実際の加工状況】
①額縁の材料に対する断面の加工
額縁は、はがきサイズに対応したものを作ることに(初めてなので、コンパクトで扱いやすいサイズに)。最初に、ルーターでビットを変えながら断面形状を加工。
今回は初めての製作なので、表面は、両サイドの面取りをするだけのシンプルな形状にしています。裏面には、アクリル板と押え板を入れる溝を設けています。
②額縁の縦・横の縁を45°にカットする。
テーブルソーで45°カット治具で、断面加工の終わった材料を45°にカットします。45°のカットはこの治具を使うと正確にカットできますが、向かい合う2辺の縁の長さが一致していないといびつな形になりますので、注意が必要です。
③所定の長さに切断した材料をボンドで接着し、しっかり乾燥させる。
今回は、はがきサイズ用の小さい額のため、コーナークランプを使って接着しました。4カ所の角を同時に抑えるベルトクランプというものもありますが、もう少し大きな額を作るときには便利なツールのようです。
④チギリ加工
チギリ加工は、電動トリマーと専用テーブルを使用します。
先程製作したチギリ加工用治具に、組み立てた額を載せたところです。
チギリ加工には、横溝ビット(厚み3ミリ)を使用します。治具に額縁のコーナー部を押し当て、左にスライド指せると溝が加工できます。溝の深さは、一番深いところで10ミリ程度にしています。
溝加工が終わったもの。
加工した溝にボンドをつけて、チギリ(3ミリ厚のオーク材を使用)を押し込みます。チギリには、ホームセンターで見つけた幅20ミリx厚み3ミリのオーク材を見つけたので、これに合わせて横溝ビットを購入しています。
・四隅にチギリを取り付け、ボンドが乾燥したところで、アサリのない鋸で出ているところをカット。
・チギリ加工の完成。その後、やすり掛けの後、塗装をして完成です。
【額の完成】
塗装を終えた初めて作った額縁の完成です。
裏面には、トンボを3カ所、吊カンを縦/横用に2カ所取り付けました。
最後に、裏側からはめ込む2ミリ厚のアクリル板と裏板(2.5ミリ厚のMDF材)を切り出して全ての作業が終了です。
【完成した額縁を使ってみる】
実際にはがきサイズを絵を飾ってみました。今回は、が額縁の縁の幅が広くて重く感じます。初めて額を作ってみて、必要な治具も完成しましたので、今後は、額縁の縁のデザインを色々試してみたいと思っています。
ということで、今回のご紹介はこの辺で終わりとします。
昨年から自己流で水彩画を始めたのですが、気に入った作品ができるとやはり額に入れたいという欲求が出てきます。市販品を買うことで済ませることもできますが、ログハウスの横にある作業小屋がありますので、額を作ってみたくなりました。
そこで、額を付くのに必要な知識をネットで調べてみたところ、自分でもできそうな気がしてきましたので、早速、準備に取りかかりました。
【治具(JIG)の製作】
まずは、額縁製作に取りかかる前に、2つの治具を製作すことにしました。
一つは、額縁のコーナー部を正確に45°にカットするための治具、もう一つは、額縁を組み立てた後に、額縁のコーナー部に強度を増すために行うチギリ加工のための治具です。
①テーブルソーで45°にカットする治具の製作
45°に傾けたガイド用の角材をハの字に取り付けます。
裏面には、テーブルソーの上面にある2本の溝を利用して平行にスライドするようガイドを2本取り付けています。
これが全体の状況です。上部角面に三角形の黒いものがありますが、これは、治具の前後の重量バランスが悪いので、錘として厚いゴム板を取り付けました。
実際に加工する際には、加工物を右側の斜面に押しつけて左側を45°面をカットし、次に、右側の45°面は、左側の斜面に押しつけてカットします。これを繰り返すことによって4辺を組み上げたときに正確に直角に組み付けることができます。
②チギリ加工をするための治具の製作
チギリ加工とは、額のコーナー部に接着強度を増すために、溝を掘って薄板をはめ込み接着する加工方法のことを言います。チギリ加工は、トリマーと専用テーブルを使って、チギリ加工の位置決めをする治具をベニヤ板と角材を使用して作ります。
【実際の加工状況】
①額縁の材料に対する断面の加工
額縁は、はがきサイズに対応したものを作ることに(初めてなので、コンパクトで扱いやすいサイズに)。最初に、ルーターでビットを変えながら断面形状を加工。
今回は初めての製作なので、表面は、両サイドの面取りをするだけのシンプルな形状にしています。裏面には、アクリル板と押え板を入れる溝を設けています。
②額縁の縦・横の縁を45°にカットする。
テーブルソーで45°カット治具で、断面加工の終わった材料を45°にカットします。45°のカットはこの治具を使うと正確にカットできますが、向かい合う2辺の縁の長さが一致していないといびつな形になりますので、注意が必要です。
③所定の長さに切断した材料をボンドで接着し、しっかり乾燥させる。
今回は、はがきサイズ用の小さい額のため、コーナークランプを使って接着しました。4カ所の角を同時に抑えるベルトクランプというものもありますが、もう少し大きな額を作るときには便利なツールのようです。
④チギリ加工
チギリ加工は、電動トリマーと専用テーブルを使用します。
先程製作したチギリ加工用治具に、組み立てた額を載せたところです。
チギリ加工には、横溝ビット(厚み3ミリ)を使用します。治具に額縁のコーナー部を押し当て、左にスライド指せると溝が加工できます。溝の深さは、一番深いところで10ミリ程度にしています。
溝加工が終わったもの。
加工した溝にボンドをつけて、チギリ(3ミリ厚のオーク材を使用)を押し込みます。チギリには、ホームセンターで見つけた幅20ミリx厚み3ミリのオーク材を見つけたので、これに合わせて横溝ビットを購入しています。
・四隅にチギリを取り付け、ボンドが乾燥したところで、アサリのない鋸で出ているところをカット。
・チギリ加工の完成。その後、やすり掛けの後、塗装をして完成です。
【額の完成】
塗装を終えた初めて作った額縁の完成です。
裏面には、トンボを3カ所、吊カンを縦/横用に2カ所取り付けました。
最後に、裏側からはめ込む2ミリ厚のアクリル板と裏板(2.5ミリ厚のMDF材)を切り出して全ての作業が終了です。
【完成した額縁を使ってみる】
実際にはがきサイズを絵を飾ってみました。今回は、が額縁の縁の幅が広くて重く感じます。初めて額を作ってみて、必要な治具も完成しましたので、今後は、額縁の縁のデザインを色々試してみたいと思っています。
ということで、今回のご紹介はこの辺で終わりとします。