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「あられ組」の木箱の仕上げ [ 5_27 「あられ組」の治具製作]

以前に「あられ組」の治具製作の情報をアップしておりましたが、試しに作った小さな木箱のあられ組をとりあえず仕上げてみましたので、ご紹介します。

※以前いアップした「あられ組」の治具を作る!」は、下のURLになります。
https://loghouse-self-masa.blog.ss-blog.jp/archive/c2306261682-1

【側板の組み立て】
あられ組の専用治具を使って製作した側板(4枚)
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側板は、釘などは使わず木工ポンドで接着。接着の際には、側板の直角がきちっと出ていることを確認しながら慎重に組み立て。
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【側板のあられ組の出っ張り部分を研磨】
接着が乾燥したところで、あられ組で1ミリ程度出っ張っていますので、その部分をベルトサンダーで平らに加工。
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【底板の接着と加工】
組みあがった側板に底板を木工ボンドで接着。
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乾燥したのち、少し大きめの底板(1㎜程度出っ張り)の部分をトリマーで平らに仕上げます。ころ付きストレートビットを使用すると簡単に平らに仕上げができます。
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すべての組み立て加工が終わりましたので、木箱の上面の面取り。
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面取りは少し大きめに加工してみました。
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【組み立ての完成】
正面から。
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裏側からみた木箱
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【塗装して完成】
木箱が組みあがり、サンドペーパーで仕上げた後、塗装をして完成です。
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一辺100㎜、高さ70㎜の箱ですので、何か物入れにでもしようかと考えています。
今回の「あれれ組」の治具製作、実際のあられ組の加工を経験できたので、この治具を使ってまた新しいものにチャレンジできればと考えています。
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「あられ組」の治具を作る! [ 5_27 「あられ組」の治具製作]

昨年末あたりから、「あられ組」という箱の加工方法に興味がでてきて、それを加工するための治具製作を検討してきました。

ちなみに、「あられ組」とは、枡のコーナーの接手として皆さんもご存じかと思いますが、下の写真のような組み方のことを言います。下の写真は、今回の治具完成後に初めて、「あられ組」を加工し、仮組した試作品です。結構きれいにできているでしょと自己満足。
使用した材料は、厚み9㎜のヒノキ材。幅は、60㎜、仕上がった箱のサイズは、110㎜角で高さは、60㎜です。
DSCF4745.jpg


「あられ組」を行うには、一般的には専用の工具やツールなどが必要ですが、治具の自作についてもネット上にいっぱい紹介されているので、それらを参考に自分のトリマーテーブルに合うようにカストマイズして製作したものです。ここでは、自分なりに工夫したポイントなどを簡単にご紹介させていただきます。
なお、治具の基本的な考え方や製作方法について詳しくお知りになりたい方は、ネットで「あられ組 治具 自作」等のキーワードで検索すると動画やHPで数多く紹介されていますので、そちらをご覧ください。

【治具の全体像】
私が使用しているトリマーテーブルは、「OTORO トリマーテーブル TTX2」というタイプです。テーブルの大きさは、30センチ角程度のコンパクトなものですが、小物を製作するにはとても使いやく、大変気に入っています。

今回製作した治具は、溝を切り込む際に前後にスライドする部分(写真手前)と、切削で発生する切りくずを集じんするための吸引フード(写真奥側)の二つからなっています。
DSCF4730.jpg

スライド部分を横から見たところです。中央部にφ6㎜のエンドミルの刃物があり、その横に切り込み位置決め用のガイドの金具が見えます。
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もう少し近寄ります。ガイドには、ホームセンターで見つけたL型アングルを使用しています。この位置が正確に決まらないと、正しい切り込みができません。
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【重要なポイント】
下の写真は、スライド部分を取り外して、裏側からみたところです。
① 左右のガタをなくす
左右には、スライドの際に左右にガタが発生しないように、左側のガイドは木ねじで固定していますが、右側のガイドは、左右に動けるようボルト・ナットで締め付けており、左右に微調整できるようにしています。このスライド部分が一番重要で、テーブルに沿ってスムーズに、ガタツキのないように、スライドしなければ正確な加工ができません。つまり、いかにガタツキなくスムーズに動くかが重要なポイントになります。
更に、スライド部分にシリコンスプレーをすると、よりスムーズにスライドできるので、おすすめです。
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②スライド部分の浮き上がりを防ぐ
スライドさせて、実際に加工作業をしてみると、スライド部分の後端が浮きあがることがあるのを発見しました。そこで、手元にあったアルミのアングルを後端下部に取り付けて浮き上りを防ぐようにしました。
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実際に、トリマーテーブルに取り付けたところ。
DSCF0664.jpg

トリマーテーブルの裏側から見たところ。こんな感じで前後にスライドさせます。
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写真の上側に集じんするための吸引フードがあります。昨年購入した集じん機につなぐと、切削の際にでる木くずをきれいに吸ってくれるので、助かっています。
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【実際に加工しているところ】
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【実際に出来上がった試作品】
あられ加工した4枚の板を並べたところ。
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これを順番に組んでいきます。
DSCF4740.jpg

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これで完成です。初めての作業としては、なかなかの出来と・・・・。
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これから箱物を製作する際には、この「あられ組」を使ってみたいと思っています。実際に作品を作った場合には、またご紹介します。
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