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デッキの手すり改修 (4/4) 手すりの取り付け・塗装 [ 5_40 デッキの手すり改修]

手すりの支柱の修復作業が終了しましたので、いよいよ新しい手すりを取り付ける作業を実施。

(1)手すり部材の配置を確認
手すりには 2X6の12フィート材(防腐処理済)を購入。
完成した支柱・サポートに乗せて、手すりの接合個所を確認。
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手すり部材に雨水が溜まらないよう木裏が上面にくることも確認(重要!)。
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(2)手すり部材の接合部分の加工
ポケットホールジョイントで接合するため、専用の工具を使って下穴を開けます。3本のビスで取り付けることにしました。
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加工の終わったホール(穴)。段付きの下穴があきました。この下穴に雨水が侵入しないよう手すりの裏面に加工しています。
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(3)手すりの接合
手すり部材の木口にもコーキング剤を塗布し雨水の侵入を防ぐようにしてみました。
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接合部には専用ビスを使用して、手すりの裏側からビスを取り付けます。
64㎜のビスは、手すりの接合部に使用。上の100㎜のビスは105mm角の支柱の接合に使用しています。
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手すり部材の接合を終えた状態。勿論、ポケットホールジョイントは手すりの裏側から施工していますので、支柱やサポートにビスで固定したところにも表面には何も見えません。これで、手すり上面から雨水が侵入することを極力防ぐようにしました。
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手すりのコーナー部についても、支柱には直接固定せず、手すり同士をポケットホールジョイントで接合しています。
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上面からは何も見えませんが、下側からポケットホールジョイントで接合しています。
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(4)仕上げの加工
サンダーで接合部の凹凸やバリなどをサンダーで取り除きます。
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トリマーを使って手すり上面にはR10mmのアールを加工しました。
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雨水が手すり上面から少しでも流れやすくするためです。
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これですべの加工が終了。その後、ステンプルーフの「オリーブブラウン」で塗装を行いました。
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手すりの取り換えが終了したデッキです。
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建築後13年で初めての手すり改修作業でしたが、今回、雨水による腐れ対策として「ポケットホールジョイント」という方法を採用しました。さて、どのような結果になるのか、年単位での経過報告を予定していますので、ご覧いただけば有り難いです。

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デッキの手すり改修(3/4)デッキ支柱材の修復作業 [ 5_40 デッキの手すり改修]

手すり改修方針が決まったところで、まずは支柱の腐れた部分を取り除き、新しい部材に交換する作業を
ご紹介します。

(1)デッキ支柱の修復作業
デッキの支柱は全部で13本。100㎜以上の腐れがあったのは、2本。残り3本については、100㎜未満であったが、作業の効率化を考え、これら5本については上端から400㎜をカットして新しい材料を継ぎ足すことにした。その他の8本については、そのまま使用。
【工法の検討】
・継ぎ足す材料:
防腐処理された105㎜の角材(これは現在の部材と同仕様)
・継ぎ足す材料の接合方法:
接続方法については、自分の力量も考慮しKreg社の「ポケットホールジョイント」というビスで固定する方法を採用することにしました。(以下は、マニュアルから抜粋)

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【実際の作業】
・400㎜をカットしたところの切断面。とてもきれいで、腐れの兆候なし。
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・「ポケットホールジョイント」を使用するための穴を2カ所。
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・支柱の接続部から雨水が侵入するのを防ぐため、コーキング材を塗布。
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・「ポケットホールジョイント」で取り付けたところ。2本の木ネジでしっかり固定できました。基本的に補修の支柱部分には基本的に大きな力はかからないので十分と判断しました。
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デッキの手すり下のフェンスを支柱にも固定するので更にがっちり固定できました。
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・上記以外の支柱についても同様な方法で接合しました。
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・5本の支柱の修復が終わった状態です。
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・既存の支柱(105㎜角)は約1.3m間隔になっていますが、手すり部材を支柱の木口ではなく手すり部材(2x6材)同士を直付けとするため、既存の支柱の中間にサポート(2x4材)を設けました。この部分でも手すり部材をビスで固定します。
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・これが支柱及び中間サポートを取り付けた状態となります。
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以上で支柱関係の修復・補強がすべて終了しましたので、手すり部材の取り付けに進めることにします。次の記事でご紹介します。
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デッキの手すり改修(2/4)不具合の原因と対策案検討 [ 5_40 デッキの手すり改修]

建築後、13年を経過したログハウスのメインデッキの手すりの腐れの状況をお伝えしました。
今回は、その腐れが発生した原因と対策について検討し、具体的な処置方法を決定しましたので、ご紹介したいと思います。
※ 不具合の状況については、下記の記事をご覧ください。
  https://loghouse-self-masa.blog.ss-blog.jp/2023-12-15

(1)デッキ及び支柱の一部に腐れが発生した原因について
① 手すり部材(2x6材)の使用方法の問題
・手すり材を取り付ける際に、「木表面」を上側にして支柱に取り付けていたため、経年変化と共に手すりが凹状に変形して雨水がたまりやすくなり、手すり部材の腐れが進行してしまった。
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② 手すり部材(2x6材の接合方法の問題
・手すり部材の長手方向の接合は、支柱の木口面で木ネジで固定する方法をとっていた。しかし、手すり部材が凹状に変形したことにより接合部に隙間が空き生じ、支柱材の木口に雨水が侵入し支柱部材の腐れも引き起こししてしまった。木材の木口面から水が最も侵入しやすく、腐れの原因になることを改めて肝に銘じたい。
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木口は、腐った部分をドライバーで掘り出した状態。
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以上が、今回の腐れを発生した主要が原因であることが判明した。

(2)対策案についての検討
上記の不具合の原因に対処するため、以下のような方針で対応策を進めることにした。
手すり部材は、「「木裏面」」を上側にして取り付ける
 ⇒ これにより、手すり部材が経年変化しても、凸状に変形するため、手すりの上に雨水がたまることを低減できる。
手すり部材を長手方向につなぐ場合、支柱材のところでは接続しない方法をとる。
 ⇒ これにより支柱材の木口面は手すり部材で覆われ、手すり部材の接続部もないため、雨水が侵入しづらくなる。



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